【湖】の【スモールマウスバス】を釣るための知識、生態(食性)、時間、時期(季節)【まとめ】

スモールマウスバスは、河川を中心に釣れる魚です。一方で、日本国内には、桧原湖、野尻湖の様な湖で有名なフィールドがあります。湖は、河川のスモールマウスバスが棲息する環境と少し異なり、流れの条件が異なります。湖では、少し、河川と異なる環境で生きているため、釣れるパターンも少し異なります。今回は、湖に棲息するスモールマウスバスを釣るために必要な知識をご紹介させて頂きます。


生態


回遊性

スモールマウスとラージマウスバスの回遊性は環境により異なります。環境が広くてストラクチャーが乏しい場所では回遊性が上がり、ストラクチャーが豊富な場所では特定の場所や物に執着する傾向があります。エサの種類によっても回遊性が変化し、例えばワカサギ、エビ、ゴリ系などの餌によってバスの行動が左右されます。年によってもこれらの要因が変化し、回遊性に違いが生じる場合があります。


引きの強さ

身体能力が高く、回遊性が強いとされるスモールマウスバスですが、季節や時期によりその引きは様々です。ポストスポーンから回復した状態のアフタースポーンになるとスモールマウスバスが引きが強くなります。引きの差は季節や水深、水温、酸素量、代謝率、抱卵状況、餌の量など様々な要因に影響していると考えられます。


カバー依存性

カバー撃ちでもスモールマウスバスは釣れることがありますが、通常のスモールマウスバス釣りよりも数が釣れる確率は低くなります。カバー撃ちをすると、スモールマウスバスが釣れる場合もありますが、爆発力はありません。ラージマウスバスの様に、カバー依存性が高くないのが特徴です。


目が良い

スモールマウスバスは目が良く側線も発達しており水の透明度に関係なく遠くからルアーを見つける能力が高い魚です。特に波立っている水面での水面放置パターンでは、目でルアーを見つけて良くバイトします。ラインの太さやフックの大きさがバスの警戒心を助長する事は無く、ラインやルアーの動き、波動、波紋がバスに警戒心を与える場合があります。スモールマウスバスのサイトは、バスの意識をルアーに向かせる事ができれば比較的簡単に釣る事が可能です。


警戒心の強さ

スモールマウスバスは感覚器官が優れていてボート等からアプローチすると遠方からでも警戒して逃げる場合があります。水深が深くても同様です。一方、警戒心が薄まっている時は逃げることが少なく攻撃的な姿勢を見せることもあります。スモールマウスバスは狩りの能力が高く、スイッチが入るとルアーにも積極的にアタックしてきます。


ディープを好む

湖では河川と異なり流れが無い場所が多くディープなエリアを好む傾向があります。風によって生じる波や湖流で活性が上がる場合があります。


食性

スモールマウスバスの感覚器官が優れており、臆病な性格であるためライトリグの釣りが一般的です。多くのスモールマウスフィールドは水の透明度が高く、ライトリグが優勢な場合がほとんどです。水質が濁ったり、風によって波立つ場合は、ハードルアーも有効です。大きなルアーを使用する際には、そのボリューム感やリアクション要素を利用して、バスにスイッチを入れて捕食を誘発させる事が可能です。例えば、低水温期に大きなビッグベイトを使用してリアクション要素を高めたり、大型のペンシルベイトで大きな飛沫と音を出してバスにスイッチを入れたり、大きなクローラーベイトを使ってスモールマウスを威嚇的に誘発したりする釣り方があります。


マッチザベイトが有効

スモールマウスバスはルアーの観察能力に優れており、マッチザベイトの概念を理解することが重要です。ただし、マッチザベイトは単にルアーの大きさや形、色をエサに近づけるだけでなく、ルアーが出す波動やスピード感、雰囲気などもマッチさせることが重要です。スモールマウスは目と同等かそれ以上に、側線を頼りに捕食を行っているため、ルアーの波動や特性もマッチザベイトの一部になります。


レンジは活性次第

スモールマウスバスの捕食は水中を素速く縦方向に移動します。スモールマウスバスの食い気である場合にはルアーのレンジがシビアではありません。バスが食いたいと思えば、ルアーが泳ぐレンジが2m~3m程度なら移動して捕食します。従って、ミドスト、巻き、キャロ等の釣りで、レンジを非常にシビアに考える必要はありません。ただし、サーモクラインを跨いでしまうと、バスのルアーへの反応が悪くなる場合があります。一方、活性が低く食い気がない時は、ルアーのレンジが重要になります。ハードベイトでリアクションを誘発する場合や、食わせのアプローチでバスを無理やり誘導する場合には、正確なレンジ合わせとキープが鍵になります。バスの状態や活性に応じて、適切なレンジを探りながら釣りを行うことが重要です。


ルアーカラー

ピンク、グリーンパンプキンは、ともにスモールマウスバスの釣りにおいてよく釣れるカラーです。ピンクは浮かせ釣りの基本色であり、背景に馴染みやすい色で魚のお腹の白い色と一致するため良く釣れます。一方、グリーンパンプキンはボトムで釣る際の基本色です。ボトムに存在する生き物の保護色として認識されやすいカラーです。ワカサギ等のベイトは、上から見ると緑色に見え自然界で一般的な色です。ピンク、グリーンパンプキンは揃えておきたいカラーです。


ラメの影響

ラメ入りのルアーもスモールマウスバス釣りにおいて効果的です。特に赤ラメなどのカラーがおすすめです。ただし、透明度が高く晴れたハイライトなコンディションでは、ラメの大きさや密度によってワームの印象が変わるため、ハイプレッシャー下で過剰にキラキラしているカラーは避けるアングラーが多い傾向があります。一方で、周りがあまり使用しない色を試すことも重要で、時には他の釣り人が試さない色が効果的に釣果を上げることもある様です。


上下方向のアクションが重要

スモールマウスバスは縦方向にベイトを追いかけて捕食するのが得意です。水面とボトムはベイトの逃げ場所が少ないため、その壁に追い込むことで捕食効率を上げています。中層でも良く捕食します。最終的に食わせるのが水面でも中層でもボトムでも、上下方向に追わせるアプローチが捕食のスイッチを入れるポイントになります。


深場から表層のルアーに反応する

スモールマウスバスが水面まで浮いてルアーを見つけて食べる際、水中の縦方向に自在に泳ぎ回って狩りをする能力が高いため、魚が水深10mから中層5mまで浮いて来て食うことがあります。水面でボイルが発生した場合は、縦横無尽に泳ぎ回りながらルアーにアタックします。


季節(時期)


スモールマウスバスのアフタースポーン期、特に6月は非常に活性が高く、ルアーを積極的に捕食する時期です。プリスポーン期も釣れますが、バラツキが多く釣果が安定しません。デカバスを狙う場合はプリスポーンがおすすめです。


夏の高水温期も一部厳しい日がありますが、梅雨から初夏にかけては最も数釣りが可能な季節です。


晩秋の時期は春のアフタースポーン同様に良く釣れます。


真冬はラージマウスバスより釣れる

水温が安定し、魚が居心地の良い場所があれば釣る事は可能です。例えば、桧原湖ではアイスフィッシングが行われ結氷した湖面で30cm程度のスモールマウスバスが泳ぎ回り、釣れることがあります。結氷前は氷結の影響を避けるためにディープに移動しますが、結氷後は浅いシャローに戻ってきます。


時間


朝マズメ・夕マズメ

シーズン通して、朝夕のマズメが釣果に最適です。特に春のプリスポーン時には爆発的な釣果が期待できます。アフタースポーン時は暖かい時間帯の方がバスの活性が高くなります。季節の狭間期や真冬のアイスフィッシングなどでは朝夕のマズメ時に食い気が上がります。春のプリスポーン時には多くのバスが浅いシャローに集まりります。食い気があるためマズメ時が狙い目です。季節の変わり目はマズメ時に活性は上がるものの、その後、バスが沖に移動することが多く狙うのが難しくなります。


夜間に捕食する

スモールマウスバスは特に夏場、夜間や薄暗い時間帯に捕食することがあります。高水温で陽が高い時間帯に釣りを行うのは難しい場合があります。この場合は、夜間の釣りが有効になります。


水温


高水温は釣れにくい

スモールマウスバスはラージマウスバスに比べて酸素量をより必要とすると言われており、高水温の夏場には特に注意が必要です。高水温の環境ではスモールマウスバスは水温が低いディープや湧き水周辺に集まることが多く、暑さが和らぐタイミングで釣れやすくなることがあります。また、真夏の桧原湖などでは魚がサスペンド傾向となり、ディープの中層に浮くことが多いため、このような生態を理解する必要があります。高水温下でのスモールマウスバスの釣りは難易度が高く、状況に合わせたアプローチが必要になります。


天候


スモールマウスバスが釣れるクリアレイクでは大雨が降らない限り雨による濁りはあまり発生しません。雨と濁りは釣果に良い影響を与えます。適正な水温条件や季節によって雨が釣果に影響することがあります。冷たい雨がマイナスになることもありますが、季節の変わり目に雨が降るとバスが沖に移動し釣りにくくなる場合があります。


効果的な釣り方

釣り人が語る情報は限られた一部の一面に過ぎないことがあります。スモールマウスは横方向に泳いで、浮かせても釣れる魚であり、表層引き、ハイスピードハードベイティング、ミドスト、巻きキャロなど、様々なメソッドが有効です。一部で話題になる放置が釣れる理由の一つとして、スモールマウスが人間の動きを嫌い、その不自然さを避けている場合があります。特にハイプレッシャーなフィールドや水質が綺麗な状況でこの傾向が顕著になると言われています。釣果を効率的に上げるために、幅広いアプローチやメソッドを使い分けることが大切です。




【スモールマウスバス】が釣れる場所(ポイント)【全国(都道府県別)】


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まとめ

いかがでしたか。今回は、湖のスモールマウスバスを釣るために必要な知識をご紹介させて頂きました。