【マゴチ】の生態、特徴、産卵時期、食性、釣れる天候等【まとめ】

マゴチは港湾部で狙えるフィッシュイーターとしてヒラメと並び人気があります。ヒラメよりマゴチが好きという人も居るくらい美味しい魚です。近年注目されているルアーターゲットですが、その一方で、生態、行動については、シーバス、ヒラメに比べあまり知られていません。そこで、今回は、このマゴチの生態についてご紹介させて頂きます。


特徴

マゴチは、分類学的に見るとコチ科カサゴ目に属するカサゴの仲間です。海底にへばりつ いて生活し、頭上を通るエサを待ち伏せして捕食するのに適している形になっています。体色は腹側は白っぽく、背中側は濃淡のある茶褐色であることが多く、海底の砂泥に同化して身を潜めるのに適しています。このような特徴を活かし砂泥底の海底に潜み、近くを通るキス、イワシ、エビ、カニ等、様々なベイトを捕食します。


棲息地

マゴチは南日本の暖かい海域を中心に棲息する暖海性の魚です。 近年は、地球温暖化の影響で日本では東北地方をはじめ、棲息域は南日本だけにとどまらなくなりました。これら海域の水深の200m以浅の大陸棚、特に内湾や河口域周辺等、砂泥、岩礁地帯にある砂地を好んで棲息しています。


産卵時期

産卵期は5月~7月頃で、その頃一斉に産卵場である浅場を目指して接岸します。この時期は、産卵に備え荒食いするため、一年で最も数、型が釣れる時期です。また、食べてもおいしい時季です。


古くから照りゴチと呼ばれていて夏が旬の魚です。


食性

ヒラメは活きのいいベイトを好むのに対し、マゴチは、エサの活きの良さにこだわりません。実際、切り身のエサで入れ食いになったりします。その捕食形態から、激しいアクションでリアクションを誘うより、じっくり見せて食わせるパターンが釣りやすいと言われています。


成長速度

マゴチは誕生後成長の過程で性転換します。マゴチは全てオスとして生まれ、生後3~4年でメスに性転換すると言われています。成長速度は年に約10cmなの で、3kgを超えるランカーになるためには、5~7年必要と考えられています。


天候

マゴチを狙う天候は晴天、凪が最も釣れると言われています。これはマゴチの棲息域が砂泥底で濁りが入りやすいこと、視力が非常に良いため捕食を視覚に頼ることが多いためだと言われています。底が荒れるような状況では急激に活性が下がります。


マゴチが好む低質

ヒラメは小石の様な少し目の粗い低湿を好むのに対し、マゴチは粒の細かいボトムを好みます。これには砂地、泥底も含みます。


定置網・養殖イカダ周りに着く

ハマチ、マダイ等を養殖するイカダ周りは、養殖用の餌に寄るベイトが多くなります。このベイトに着いてマゴチが良く釣れます。イカダが設置されている場所は、ほとんど内湾の穏やかな場所で低湿が砂地であるといのもマゴチの性質にあっているためです。



【マゴチ】が釣れる場所(ポイント)【全国(都道府県別)】


生息地【都道府県別】TOP
北海道 [ 道北 | 道東 | 道央 | 道南 ]
東北 [ 青森 | 岩手 | 宮城 | 秋田 | 山形 | 福島 ]
関東 [ 東京 | 神奈川 | 埼玉 | 千葉 | 茨城 | 栃木 | 群馬 | 山梨 ]
信越 [ 新潟 | 長野 ]
北陸 [ 富山 | 石川 | 福井 ]
東海 [ 愛知 | 岐阜 | 静岡 | 三重 ]
近畿 [ 大阪 | 兵庫 | 京都 | 滋賀 | 奈良 | 和歌山 ]
中国 [ 鳥取 | 島根 | 岡山 | 広島 | 山口 ]
四国 [ 徳島 | 香川 | 愛媛 | 高知 ]
九州 [ 福岡 | 佐賀 | 長崎 | 熊本 | 大分 | 宮崎 | 鹿児島 ]
沖縄 [ 沖縄 ]
【都道府県別】【ヒラメ】が釣れる場所
【都道府県別】【シーバス】が釣れる場所
【都道府県別】【青物】が釣れる場所
【都道府県別】【チヌ】が釣れる場所


まとめ

いかがでしたか。今回は、ヒラメと並んでフラットフィッシュと言われるマゴチについてご紹介させて頂きました。同じフラットフィッシュでも、ヒラメとは好む餌、低湿等が少し異なる様です。産卵時期は、概ね春から夏と同じです。フラットフィッシュを狙う時期は型、数が期待できる春がおすすめです。是非、挑戦してみてください。