レンズカラーの選び方

バスプロが使っているレンズカラーについてご紹介させて頂きます。

バスプロ レンズカラー

田辺 哲男

LUSTER ORANGE ラスター オレンジ
解説
ラスターオレンジはTALEXのなかでは比較的新しいカラーで、これと出会う前は、ハイライト用のアクションコパーとローライト用のイーズグリーンを使い分けていたんだよ。ところが、朝イーズグリーンを掛けたあと、そのまま晴れの日中も通しちゃったりすることがあった。頭では使い分けたほうがよく見えるというのがわかってるんだけど、やっぱり釣りをしてると夢中になっちゃって、アクションコパーに掛け替えるのを忘れてしまう。そんな感じだったのが、このラスターオレンジと出会ったことで、掛け替えが不要になった。「明るいブラウン系」といえばわかりやすいかな。ローライトでも暗く感じないし、ハイライトで眩しく感じることもない。屋外だとオレンジっぽい感じもまったくなくて、すごくナチュラルに見せてくれるんだ。つまり俺にとってラスターオレンジは、全時間帯・全天候型のカラーってこと。ただし、俺は本当に満足してるけど、これは誰にでも当てはまるわけじゃない。見え方は人それぞれだから、いろいろ試して自分に合ったカラーを探してほしい。

伊豫部 健

アクションコパー ACTION COPPER
解説
瞳の色素が薄めな自分は、ハイライト用のトゥルービュースポーツとローライト用のラスターオレンジも使ってるんだけど、軸となるのはやっぱりこのアクションコパー。釣りをするうえでは水中の物や魚の輪郭をくっきり見たいから、レンズカラーを選ぶときに重視してるのはコントラスト機能。それがとくに優れている代表色がアクションコパーだと思う。視界の隅っこの「何か」にまで気づかせてくれる、ホント頼りになるカラーなんだよね。はじめに「瞳の色素が薄めな俺は」と前置きしたように、人の目は人種や個人によってだいぶ違う。見え方は「瞳の色と濃さ+レンズの色と濃さ」で決まってくるから、試着して、自分の目に合うカラーを知ったうえで買うのがベストだね。最後にTALEXレンズの性能を活かすためのアドバイス……、というかホントこれだけは頼む!ってお願いがあります。それは、キャップでもサンバイザーでもいいから、ツバ付きのモノを被ってほしいってこと。ツバがあるのとないのとじゃ見え方に雲泥の差が出る。安全面でも釣果の面でも、偏光グラスとキャップは必ずセットで使ってくださいネ!

木村 健太

トゥルービュースポーツ TRUEVIEW SPORTS
解説
僕はTALEXのトゥルービュースポーツを使って20年になるので、人生の半分くらいはこのレンズ越しに世界を見てきたことになります。カメラをやってる人ならわかると思うんですけど、ニンゲンの目にもオートでホワイトバランスを補正する機能が付いていて、トゥルービュースポーツは、その補正の範囲内でナチュラルに見せてくれる。けど、ちょっとブラウンが入ってることで、ウイード(緑)の上に乗ってるバス(緑)とかもコントラストを利かせて見せてくれます。
それともう1色気に入っているのがライトスポーツ( 次元製品ラインナップ)。このカラーはローライトのときとか、オーバーハングの内側を見ることが多いリザーバーですごくイイ。ナチュラルな見え方でいて、感覚的には裸眼より明るく感じるくらい。雨だろうが、朝夕のマヅメだろうが、なんなら夜でも掛けていられます。フレームは2タイプ。試合のときは8カーブで顔にピタッとフィットして視界にフレームが入ってこないペインテンス、ガイドや普段使いでは6カーブでウエリントンタイプのヴェリファインです。ペインテンスは釣具としての性能の高さゆえに、これだけ掛けてると偏光焼けのあとがめちゃくっきり付いちゃうんですよ。

青木 大介

イーズグリーン EASE GREEN
解説
イーズグリーンは、基本的には比較的ローライトなときのほうが見やすいカラーとされてますよね。けどまぁ、じゃあ日中は使いモノにならないかといえばそんなことはまったくなくて、薄く雲がかかってたり、晴天でも見るのがオーバーハングの奥だったりしたら、僕はこれで一日イケちゃいますね。日が長い時期に朝からビッカビカに晴れてたら、スーパーライトグレーとかライトグレー・シルバーミラーを掛けて、途中からよほど日照条件が変わったりしないかぎりは、やっぱりそのまま一日通すことが多いです。状況に合ったレンズカラーのほうが見やすいのは間違いないんですけど、それはイチ場面を切り取った話だと思うんです。たとえばエリアを移動して違うレンズカラーに掛け替えたら、水の色や水質の微妙な違いに気づきにくくなる。朝入ったエリアに昼に入り直したとして、朝と昼とでレンズカラーが違っていたら、状況が同じでも変わっていても、そもそも見え方が違ってしまっている。レンズカラーは、日照条件や釣り場のタイプに対応できるように2、3色持っておいて、今日はコレかな?というくらいアバウトに使い分けるのがじつは実戦的だと思います。
藤田 京弥

イーズグリーン EASE GREEN
解説
TALEXレンズは小学生の高学年のころから使っています。おこづかいを貯めて買った中古のサイトマスターを初めて掛けたとき、あまりの見やすさに感動したのを覚えています。天候に合わせてスーパーライトブラウンとイーズグリーンを併用していた時期もありましたが、見え方に変化が生じるのが嫌だったので、いまはイーズグリーン一本に絞っています。TALEXにはブラウンやコパーのようにコントラスト性能の高いカラーもありますが、僕はどちらかというとイーズグリーンのような自然な見え方のカラーが好みで、長時間ストレスなく着用することができます。それにイーズグリーンは、マヅメなどのローライト時にも使えることはもちろん、明るいカラーであるにもかかわらず偏光度が90%と高く、日中でも水面の反射をしっかりとカットしてくれます。昨年の6月に河口湖でTALEXのすべてのレンズカラーを試してみたのですが、僕の目に合っているのか、やはりイーズグリーンやエアリーグリーンなどのグリーン系のカラーが水中が最もクリアに見えました。レンズの性能を最大限引き出すため、使用する際は専用のスプレーやクロスを使ってこまめにレンズを拭くように心がけています。